マイルCSを振り返る

epic Racing編集部 2019/11/18 20:34

1番人気は、ダノンプレミアム。
この馬は天皇賞終了後に、「マイルCSでは切れ負けする」と書いた通り。
先行して抜け出しましたが、最後は勝ち馬の決め手にやられました。

安定感はあるんですが、一本調子の馬です。
「明らかに中山向き」と書いていましたが、平坦コースの切れ味勝負では分が悪いです。
溜めて切れるタイプでないと、勝つまでは厳しいですね。
マイラーズカップを勝っていますが、あれは低レベルの行った行った。
今回のレースには、つながりません。

ダノンキングリーは、5着でした。
枠も枠でしたし、ちょっと3歳馬には難しいレースになりました。
初の関西遠征で、調教後の馬体重が減っていたのも気になりましたね。
いい経験になったのではと思います。

毎日王冠は出遅れて、今までにない形のレース振り。
あの追い込みを見て今回人気になったと思いますが、あの形ではマイルCSを勝つのは大変ですね。

サートゥルナーリアが天皇賞で惨敗していますし、今年の3歳馬のレベルでは、古馬相手のG1は厳しいということでしょう。

重賞未勝利馬が菊花賞を勝つぐらいですから、だいたいの察しはつきます。

で、本命に推したモズアスコットですが。

確かにスローの外枠ということで、難しい面があったかもしれません。
それにしても、中途半端な乗り方に見えました。

代打騎乗ではありましたが、和田ならそれなりに乗ってくれるだろうと考えました。
しかし枠なりに出て、先行するわけでもなく、溜めるわけでもなく。
ただついて回ってきただけという内容でした。

大敗してしまったので、具体的なコメントも見つけられず、なんとも消化不良の内容でした。

叩いて良くなるタイプと捉えていましたので、あそこまで大負けするとは思わなかったです。
ステップレースの内容も良くなっていましたし、体調面なのか、単純に流れが向かなかったのか。

こういうタイプが次走の阪神Cあたりで、また激走したりしますから、競馬は厄介です。
外枠にでも入って、消せる条件で出てきて欲しいと思いますね。

勝ったのインディチャンプでした。

いやまぁ、普通に予想すればこの馬が本命でいいんですが、今回は少し余計なことを考えてしまいました。

安田記念も強かったですし、毎日王冠もステップレースとしては、理想的な内容でした。
今回少し気になったと言うか、考え過ぎてしまったのは、右回りがどうなんだろうということ。

東京では強い競馬を見せますが、右回りでは若干パフォーマンスが落ちていました。
G2なら何とかなっても、さすがG1になると影響があるかも知れないと考えました。
その分、少し割り引いた感じです。

直前での池添への乗り替わりは、全く心配していませんでした。
福永と比べてマイナスになることは何もなく、そこに不安は感じませんでした。

見た目以上の楽勝でしたね。
マイル限定の馬ですが、この距離なら香港に行っても、いいレースができると思います。
体力がついて、回りの右左も問題なくなったようです。

来年以降も、この距離の主役だと思います。

レース全体の流れとしては、スローの瞬発力勝負。
メンバーレベルは高かったと思いますが、内容は凡戦と言っていいでしょう。

この時期の京都は、春と比べると時計がかかります。
比較的どの馬にもチャンスが生まれやすいんですが、枠順も影響しました。

その点外枠から出た川田は、ほぼ完璧と言える騎乗だったと思います。
元々先行できる馬ですから、外枠は苦にしませんが、最後の直線を見ると若干影響があったかも知れません。
勝ちに行くと、ああいう乗り方になるのは仕方ないと思います。

マイスタイルが逃げましたが、あれは押し出された感じ。
この馬も一本調子ですから、距離はもう少し長い方がいいでしょうね。

並んだら図太いタイプですが、今回は少し離れた位置から突き放されました。
馬体が接するぐらいなら、もう少し抵抗できたかも知れません。
それでも、勝ち負けに加わるのは厳しかったと思います。

グァンチャーレはせっかくいい枠を引いていましたが、全く持ち味を活かせず。
一体何がしたいのか、ちょっと聞いてみたいぐらいですね。
マイスタイルのハナを叩くぐらいの方が、この馬の能力が発揮できたと思います。

最近の重賞は、本命の大敗が続いています。

相手にあげた馬から、勝ち馬が出ているように、力関係は把握できています。
人気薄でも、通用すると思える馬を相手にあげて、その馬が勝ってしまっている現状です。
結果的に馬券になっていませんが、能力は掴めているとは感じます。

しかしいずれにしても、本命が飛んでしまっては馬券になりません。

まだまだ甘いですし、配当を追いかけている面もあります。
少しでも高配当をと考えるのは当然ですが、獲れる馬券をしっかり獲るのはもっと大事です。
肝に銘じて、今後も取り組まないといけません。

比較的ハイペースのレースを見かけていましたが、最近はまた、いつものスローからのヨーイドンが多くなった気がします。
展開の読みは本当に重要で、それが枠順の有利不利に直結します。
そこに目を瞑って無理をすると、今回のようになるということです。

今週のジャパンカップも、メンバーを見る限りスローペースが濃厚です。
距離があって、広いコースですから、枠順は関係ないと感じる人も多いかも知れません。

そんなことはなくて、かなり内枠が有利です。
外枠に上位人気が入れば、十分に荒れる要素もあります。

しかし逆に言えば、あまりにも荒れると、馬券は獲れません。
それなりの人気で、尚且つ実力がある馬が勝ってくれれば、獲れるんじゃないかなと思っています。

とにかく、枠順が出ないことには、予想になりません。
能力順位は出していますが、枠順一つでひっくり返るメンバーです。

しかしもうジャパンカップは、存在自体意味がありません。
明らかに天皇賞の方がハイレベルでしたし、何のために存在しているのか、開催する側は考える時期に来ています。

ファンは提供されるレースで、馬券を検討するしかありません。

天皇賞に比べたら、実質G2みたいなメンバーですが、馬券的には楽しめると思っています。
何とか今週は、しっかり仕留めたいですね。

買いたい馬が全て外枠に入らない限り、まあまあ買いたいと思っています。