#10 ヴァンドギャルドは、出遅れなければ勝っていたのか?

2020/02/13 09:23

東京新聞杯の本命は、2番人気のヴァンドギャルドでした。
今回上位人気ではありましたが、色々な要素を考慮すると、この馬は消せませんでした。
「恐らく勝てるだろう」と思って、人気でも推奨しました。

しかし、例のスタート。
絶好枠を引いたと思いましたが、約2馬身の出遅れ。
いくら内枠とは言え、重賞であれだけ出遅れては、勝負になりませんね。
ロスなく位置を上げていき、中団には取り付きました。

しかしそこまででしたね。
条件戦ならともかく、重賞であれを差し切るのは無理です。
差し切るようなら、安田記念も勝ってしまいそうですからね。

直線は内から外に斜めに走りながら、6着まで押し上げてきました。
あのまま内を突いても良かった気がしますが、まぁ鞍上の判断ですからね。

あの競馬を見てしまうと、つい口をついて出るのがタラレバです。

「もし普通にスタートを切っていたら…」
「スタートさえ決めてくれていれば…」
つい考えてしまいますね。
想像するに、もしスタートを決めていれば、クリノガウディーの位置を取れたんではと思います。

レース後の福永のコメントです。
「内枠を生かしていいポジションで進めるために、スタートだけは決めたかった」と。
先行するつもりだったことが窺えます。

今の東京の馬場はかなり硬く、インが圧倒的に有利です。
内枠の先行馬を狙うのが当然で、ヴァンドギャルドを選んだことは、間違いではなかったと思います。
余程のハイペース見込みでない限り、8枠なんて消しの一手です。

しかし今週の雨で、また傾向は変わるかも知れません。
慎重にレースを観察した方がいいですね。

予想する側と、騎乗するジョッキーの思惑が一致しているレース。
これはかなりの確立で的中します。
このメンバーと枠順なら、鞍上はどう考えるか?
これを予想に加えるのも、結構面白いですよ。

もし逆の戦法をとって、自分の本命馬が凡走した場合。
「あいつアホじゃないか」とか、「あいつは2度と買わん」など、1回だけ毒づいて忘れましょう。
レース内容と本命馬は、嫌でも記憶されるでしょうから。
ムカついたとしても、またすぐにそのジョッキーを買う機会があるはずです。
相性なんてないですから。そんなこと考えてたら、予想になりません。

ヴァンドギャルドがまともにゲートを出ていたら、果たして勝っていたのか。
結局のところ、いくら考えてもムダですね。
誰にも分かりませんし、考えても意味がありません。
レースはやり直しが効きませんからね。

あのレースぶりを見て、自分の予想が正しかったのかどうか。
自分の中で結論づけて、次のレースに臨むしかありません。
レースが終わってあの内容を見て、「ヴァンドギャルドって強いね」っていうのは、誰でも言えます。
レース前に言いませんとね。

間違いなく、重賞を勝てるレベルの馬です。
昨秋の段階で、「次は金杯かな」と思っていたものです。
今回は残念でしたが、次回人気次第でまた検討してみます。

きさらぎ賞は、私の見込み違いでした。
デビュー戦と今回のメンバーを考慮すると、もう少し飛ばして逃げると思ったんですけどね。
あんなスローで溜め逃げしては、そりゃ切れ負けするよという内容。
レジェンドが連続騎乗ですし、適性は掴んでいると判断してしまいました。

このレースは、とにかく逃げ馬に注意しないといけないレースです。
人気で出てくる良血馬は、クラシックを意識していますので、後方で溜めることが多くなります。
先々を考えると、ただ勝てばいいというレースではないんですね。
折り合いを覚えさせ、最後の脚を溜めれるようにならないと、クラシックは勝てません。
鞍上がそれを意識することで、逃げ馬のマークが緩くなるレースです。
京都いうこともあり、人気に関わらず、逃げ馬が残りやすい傾向にあります。
東京では、なかなかそうはいきませんけどね。

今年は終わってしまいましたが、今後も覚えておいて損はないと思います。

武豊にしても福永祐一にしても、上手に付き合っていかないといけない存在です。
勝つ時は完璧で、華麗に決めてくれますしね。

今週の土曜日は、特別戦が全て芝のレースです。
雨の影響がどれぐらいあるか分かりませんが、道悪の場合はダート中心になります。
中途半端な馬場なら、当日様子を確認しながらにしましょう。

日曜日の京都記念は、少々の道悪なら普通に買う予定です。