#7 有馬記念を振り返ってみます

2019/12/25 10:43

リスグラシューの圧勝と、アーモンドアイの惨敗。
この2点が印象に残った、今年の有馬記念。
私なりの目線で、振り返ってみたいと思います。

まず大前提として、私はこのレースを勝負レースとは考えていませんでした。
理由は色々ありますが、これから書いていきます。

まず1番人気は、一本被りでアーモンドアイ。
戦前から予想されていたことですが、これには呆れると言うか違和感しかありませんでした。
確かにこれまでの実績は抜けていて、現役最強馬に相応しいものです。
私的には、現役最強馬かも知れないという程度でしたが。

しかし今回は、熱発で香港遠征をキャンセルしての参戦。
加えて中山は初めてで、今回はこれまでで最強と言える相手。
これで一本被りはないでしょうと思いますが、メディアは連日煽りますからね。
信じて大勝負に出た人も多かったと思いますが、結果は9着惨敗。

スタンド前で力んでしまったとか、色々と敗因は言われています。
何が原因かは分かりませんが、一本被りがおかしかったのは事実ではないかと思います。
色々な要素が重なって、いつの間にか神格化してしまった感じですね。
アーモンドアイも、他のサラブレッドと同じです。
信じ切ってしまうのは、本当に怖いなと感じました、

当初からここが狙いで、ベストの状態なら、勝負レースだったんですけどね。
これが原因で、3着内に来ると感じる馬が、多過ぎる状況になりました。
そういう意味でも、残念だったなと思います。

レースはアエロリットが気持ち良く引っ張って、前半58秒台のハイペース。
これは私は意外でした。
外枠からジワッとかなと思いましたが、元気一杯で行ってしまった感じ。

クロコスミアが行く気を見せず、単騎での大逃げになりました。
クロコスミアははじめから2番手の作戦だったようです。うーん、どうなんでしょう。
勝つ気がないなら、出てこなくていいのでは?とも感じます。
引退記念出走でしょうから、仕方ない面もあるとは思いますが。
鞍上が鞍上ですから、まぁあんなものですかね。良さは全く出ませんでした。

スティッフェリオの丸山は、内から勝負をかけに行ったように見えました。
個人的に彼は嫌いではなく、普段から注目しています。
多分性格的にも、この二人は対照的なんじゃないかと思いますね。

勝ったのは、リスグラシューでした。
まぁこれが本命でも良かったんですが、プレゼントのことも考えましたし、普通すぎるかなとも感じました。
内容は文句なし。インでジックリ脚を溜め、直線は外に持ち出して弾けました。
勝つにはこれしかないという騎乗で、さすが世界の一流は違います。
何より馬を信頼し切っているのが伝わってきて、安心して見ていられるというのは、あのことを言うんでしょうね。
私は本命ではなかったので、安心できませんでしたが。
ただこれで引退ですからね。あまり振り返っても意味ないかなと。

サートゥルナーリアは、今回は落ち着いていました。
環境の問題なのかなんなのか、東京とは全然精神面が違いますね。
そうなれば中山ではG1を2勝。力をフルに発揮しました。
2000Mがベストかなとは感じますが、中距離でも落ち着いていれば活躍できるでしょう。
返し馬やゲート裏まで確認しないといけませんから、予想を配信する立場としては、厄介の一言です。

3〜5着には、菊花賞馬が入線しました。
今回はハイペースになり、スタミナも重要なポイントになりました。
そういう意味では、この3頭が上位に来たのは納得できます。
底力がないと上位には来れない、G1らしいレースだったと思います。

ワールドプレミアは、直線で何頭交わせるかの決め撃ち。
彼らしいと言えばそうですが、今回のメンバーでは、菊花賞のようなレースでは通用しないということでしょう。
機動力がついてくれば、天皇賞の主役です。
トモの筋力が、もっとつけばという感じじゃないでしょうかね。

それらに続いたのが、シュヴァルグランとレイデオロ。
両馬とも峠は過ぎていた馬ですが、よく頑張りましたね。
展開も向きましたが、やっぱり力はあるなと感じました。
ただこれらも、今回で引退です。お疲れ様でしたでいいでしょう。

私は高配当を狙って、キセキを本命としました。
思い切り出遅れてしまい、今回は残念ながら馬券になりませんでした。
展開が向いて追い込んできましたが、以前より出脚が鈍くなってますね。
脚質を変える時期かも知れませんが、あれでは今後買いにくいですね。
切れると言うより、先行してバテないのが、この馬のセールスポイントです。
次走は買わずに、一回様子を見たいと感じました。

馬券プレゼントも考えて、出来るだけ高配当を狙いました。
どの馬ならギリ勝負になり、同時に高配当に期待できるか。
その観点で予想した時、最後に残ったのがキセキでした。

馬券プレゼントは、今後も定期的に企画していきます。
とにかく高配当を狙う、通常配信とは違う予想スタイルになります。
こういう楽しみ方も競馬の醍醐味ですし、面白いと思います。
いつか高配当を、プレゼントできる時が来るでしょう。

単勝人気で言うと、8番人気以下はノーチャンスと考えていました。
ヴェロックスがそれなりに売れていましたが、なんででしょうね?
どこに買う要素があったのか、私には理解できませんでした。
万が一あれが勝つようなことがあれば、競馬を辞めないといけないぐらいの馬でした。

専門紙の記者の中には、エタリオウやクロコスミアに、本命を打っている人がいました。
もちろん彼らは穴予想担当ですが、いくらなんでもやり過ぎではないかと。
夢を買うのは自由ですが、限度というものがあります。
可能性はゼロではないですが、限りなくゼロに近かったですね。
あまりアテにされない方が、無難かなと思います。

という感じの有馬記念でしたが、大きく負けた馬の中に、次走注目する馬はいません。

スワーヴリチャードが残念な結果になりましたね。
JCを勝っただけで十分なのに、JRAから出走するよう言われたんでしょうか。
追い切りも軽かったですし、ベストの状態だったのか、疑問が残ります。
中途半端な仕上げは、馬の故障につながります。
真相は分かりませんが、無事であることを願っています。
引退させてもいいんではないかと、感じてしまいますけどね。

有馬記念というレースは、独特な雰囲気や盛り上がりがあります。
このレースは皆それぞれ買いたい馬がいるもので、素直にその馬を応援するのもいいと思います。
特に今年のようハイレベルなメンバーでは、その方が楽しめるんではないでしょうか。
日本ダービーも盛り上がりますが、あれとは種類が違いますからね。

このレースをネタに、動画やSNSは盛り上がっていました。
申し訳ないんですが、私はそういうノリにはなれなかったですね。
どうでもいいレースとは言いませんが、他に狙いたいレースはありましたので。

今年の有馬記念に大金を張るのは、うーんと言わざるを得ません。
ミーハー目線には、最高のレースだったなと感じます。

競馬ファンにとっての、特別な一日が終わりました。
正直ホッとしています。
途中WINSを出ようかと思うぐらい煩かったんですが、昼過ぎには静かになりました。

また今週から、いつもの競馬ができますので、そのことが嬉しかったりします。
今年の最終日も、普段通りに頑張ってみようと思います。

ちょっと遅くなりましたが、今年の有馬記念の回顧でした。