なぜ条件戦を見送って、未勝利戦を狙うのか?

epic Racing編集部 2019/10/10 13:42

私のサイトでは、主に未勝利戦と重賞に絞って、予想を配信しています。

未勝利戦は午前中に組まれていることが多く、馬券もあまり売れません。
注目度が最も低いレースで、無視されがちな存在です。
多くの競馬ファンは、その日のメインレースに注目していますからね。
朝イチの未勝利戦なんて、あまり興味ないんだと思います。

それはいい。私にとっては好都合です。

未勝利戦の予想って、私は独特なものがあると思っています。
簡単に言えば、純粋な力比べ。脚力比べです。
そして未勝利戦について回るキーワード。
「とにかく勝たなくてはいけない」レースなんですね。

JRAでは、まずは1勝すれば居座ることが可能です。
条件戦で勝てなくても、引退するまで在籍できます。
これはオーナーにとっては、本当に大きい。
少しでも長く愛馬が走る姿を応援するには、とにかくまずは1勝することです。

重賞を勝ってガッツポーズするジョッキーがいますが、実は未勝利戦でも結構見かけます。
それぐらい、未勝利を脱出することは価値があるんですね。
それだけ、陣営はガチだということが言えます。

そしてもう一つ、未勝利戦は過去のレースサンプルが、少ないことが挙げられます。
過去のレースを素直に分析し、当日の人気を加味して、妙味がある馬を探す。
このシンプルな予想が、意外と未勝利戦には有効です。
誰でもできる予想ですが、これがなかなか奥深い。
誰でもできますが、意外と時間と記憶力が必要です。

条件戦になると、こうはいきません。
キャリアが少ない馬もいれば、もう何年も同じクラスで走っている馬もいます。
下手したら3年分ぐらいのレースを振り返らないと、予想にならないケースもあります。
自分のデータベースで予想して、結果が出るかもしれません。
しかし結構難儀な作業です。途方にくれるはずです。
もちろん条件戦で、専門紙の印なんてアテにしたら、結果は見えています。
専門家と呼ばれる人たちも、実は分かってないんですよね。
だからどの専門紙も、似たような印になるんです。
それを元に馬券は売れるから、オッズに歪みが生じやすいんですね。

その辺りをうまく活用して、本質を見抜くことができれば、未勝利戦は旨味があるレースになり得ます。
朝イチから勝負をかけるスタイル、私は好きなんですけどね。